Python の練習
ターミナル
まずは Mac でターミナルというアプリケーションを起動してください.ターミナル(Terminal.app)は,Finder のメニューの「移動」から「ユーティリティ」を選択すると,その中に「ターミナル」という名前であります.
「移動」から「ユーティリティ」を選択
「ユーティリティ」の中から「ターミナル.app」をクリック
するとターミナルは以下のように開きます.
ターミナルの画面の表示方法を変更したい場合には,「環境設定」を開いてフォントの大きさや背景・文字の色を変更してください.(コマンド+「+」(シフトを押す)でフォントのサイズは大きくなります)
グラフィカル・ユーザ・インタフェースとコマンドライン・インターフェース
以降では,ターミナル上でディレクトリ(フォルダ)間を移動したり,ファイルの一覧を見たりします.マウスを使ってファイルを操作するインターフェースのことを グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI: Graphical User Interface) というのに対して,ターミナル上でキーボードを打って操作するインタフェースのことを コマンドライン・インターフェース(CLI: Command Line Interface) あるいは,__キャラクタ・ユーザ・インタフェース(CUI: Character User Interface]__といいます.(参考:キャラクタユーザーインターフェース(wikipedia) )
最小限に知っておいてほしいコマンドを以下にあげておきます.
ファイル,ディレクトリ操作のコマンド
コマンド | 意味 |
---|---|
pwd | 現在のディレクトリの表示 |
ls | 現在いるディレクトリにあるファイルの一覧表示 |
cd dirA | ディレクトリ dirA に移動する |
cd .. | 1つ上のディレクトリに移動する |
cd | ホームディレクトリに戻る |
rm fileA | ファイル fileA を消去する |
cp fileA fileB | ファイル fileA を fileB という名前でコピーする |
mv fileA fileB | ファイル fileA を fileB という名前にする |
mv fileA dirA | ファイル fileA をディレクトリ dirA に移動する |
mkdir dirA | ディレクトリ dirA を作成する |
rmdir dirA | ディレクトリ dirA を消去する |
では,早速,授業用のディレクトリを作っていきましょう.
ターミナルを開いたときには,ユーザはホームディレクトリにいます.今現在いるディレクトリは カレントディレクトリ あるいは 作業ディレクトリ (working directory)] (参考:カレントディレクトリ(wikipedia) といいますが,それを確かめるためには pwd
というコマンドを使います.ちなみに pwd は print working directory (現在の作業ディレクトリを表示しなさい)の略です.
% pwd
/Users/ogino
(% はプロンプトというもので,打たなくてもよいです.)
このディレクトリにあるファイルとディレクトリの一覧は,ls
というコマンドを使って見ることができます.
% ls
Applications/ Library/ Sites/
Desktop/ Movies/
Documents/ Music/ ownCloud/
Downloads/ Pictures/ test.wav
Dropbox/ Programs/
Install/ Public/
(表示されるものは人によって異なります.)
次に,デスクトップに授業用のディレクトリ "robotbrain" を作ってみましょう.ディレクトリを作成するときには mkdir
というコマンドを使います.(mkdir
は make directory の略です)
% cd Desktop # Desktop に移動
% mkdir robotbrain # robotbrain というフォルダを作成
Finder でこのディレクトリ(フォルダ)ができているかを確かめてみてください. これから作成するファイルは,ここに保存していきましょう.
Python の基礎
これから python に慣れていってもらいます.
python の実行は以下の3通りの方法があります.
- インタラクティブモード
- プログラムファイルを作成して実行する
- jupyter notebook
インタラクティブモード
ターミナルで python
と打つと,以下のように >>>
の記号が現れます.これで python のコードを1行ずつ実行することができます.
$ python
Python 3.7.4 (default, Aug 13 2019, 15:17:50)
[Clang 4.0.1 (tags/RELEASE_401/final)] :: Anaconda, Inc. on darwin
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>>
まずは,四則演算をやってみましょう.
>>> 1+1
2
>>> 2*2
4
>>> 4/2
2
>>> 5/3
1
>>> 5.0/3.0
1.6666666666666667
>>> 3**2
9
インタラクティブモードは,簡単なコマンドの実行結果を試してみたりするのに便利です.
プログラムファイルを実行するモード
次に,ファイルに書き込んで,それを Terminal から実行してみることを試してみましょう.
ファイルはCotEditor で行うことにします.CotEditor で,以下のプログラムをファイルに書き込んでください.
x = 3
print(x)
print("hello")
そしてファイル名を "hello.py" として,~/robotbrain/
のフォルダに保存します.(~ は自分のホームディレクトリという意味です.)
次に,Terminal でこのファイルが保存されているディレクトリに移動し,ファイルを実行します.
$ cd Desktop/robotbrain/
$ python hello.py
実行結果は現れましたか?
ついでに,ここで CotEditor の設定を変更しておきましょう. 左上のメニューの CotEditor をクリックし「環境設定」を選びます.現れた設定画面で「編集」を選択し,以下のように,「タブをスペースに自動的に展開」にチェックを入れます.
Python では実行ブロックの単位が括弧ではなくインデント(字下げ)で決まります.この字下げにタブとスペースが行ごとに異なると,見た目は同じでも,異なる挙動を示すことになり,バグが見つかりにくくなります.それを防ぐために,字下げは基本的にタブを使わずにスペースで行うようにします.
インデントガイドの項目もチェックをいれておくと,ブロックがわかりやすくなって便利です.
jupyter notebook
以下では jupyter lab で python に慣れていってもらいます. 以下のページにアクセスし,ipython_intro1.ipynb, ipython_intro2.ipynb のファイルを開いてください.
このページで練習した場合は,ファイルをダウンロードして保存するようにしてください. 続きからする場合には,上記のページに保存したファイルをドラッグ&ドロップすることで,続きから始めることができます.
上記のページへの接続がうまくいかない場合
以下から入門用ファイルをダウンロードし,上記で作成した robotbrain
のディレクトリに保存してください.
保存したファイルの名前に .html
という拡張子がついていたら、変更して、.ipynb
で終わるように変更してください.(ファインダーで変更してもいいです)
mv ipython_intro1.ipynb.html ipython_intro1.ipynb
Terminalで以下のコマンドを実行し、
jupyter lab
jupyter が開いたらファイルメニューから "ipython_intro1.ipynb" を選択して、ファイルの内容に従って練習をしていってください.